つがるさこいへ（つがる市移住支援）－長谷川拓司さん（アグリビーツ/藤農園）

農業の6次産業化でプラスの地域貢献

Ｑ．今後やっていきたいことはありますか？

ふるさと納税返礼品用の商品をつくりたいですね。今ある企業と懇意にお付き合いさせてもらっていて、農家と企業がタイアップしてやっていきたい取り組みの一つとして進めています。

そして一番大事なのはアグリビーツ＝藤農園のブランディングです。どう発信したらいいのかを自分の中でつくりこんでいます。あとはベネフィットの明確化です。相手に与える利益とか恩恵をちゃんと提供すれば結果はついてくるんじゃないかと思って、そこを軸にしてやっています。
今実際にやっているのは、スイカとメロンとシャインマスカットの冷凍技術を用いた商品です。青森県にご協力いただきながらPR活動をしています。

【筆者】「インスタに載せていたやつですね！」

そうそう、このパッケージのシールのデザインも、知り合った人に頼んでいるんです。東京のバイクショーで、青森からのバイク出展者が、バイクショーなのに青森から持ってきたりんごを販売するブースを設けていたんです。そこの世界観が独特で「誰がデザインしているんだろう」とネットやSNSで調べて、そしたら弘前の界隈をよく知っている人にこのことを話題にしたらあっさり繋がりました。繋がった時は本当に嬉しかったです。なんでも熱意をもって動けば想いは繋がると思いましたね(笑)。

もう一つはメロンの加工品ですね。県のトップブランド商品創出事業で3月末までに商品化を目指して進めています。パティスリーと農産物加工研究所と食品加工会社の協力を得ながら試作を進めレシピと味の方向性を試行錯誤しています。

【筆者】「もうそれは一農家というよりもプロデュースしてませんか！？いろんなところをつないでいますね。」

そう、それがホームページに載せている「アグリビーツ」の会社の事業内容に結びついてくると思っている、やっていきたいって思っています。実績は会社経験でしかないのですが、HPにはプロデュースとかコンサルとかって書いていて、今回のような企画の経験を蓄積していくことで発信できたらと思っています。そのようにいろんな形の地域貢献ができたらいいなと思っています。「アグリビーツ」の経営母体の中には将来的な展望も含めてやっている感じです。

温泉で仕事！？つがる市での暮らし

Ｑ．今こちらで暮らしていて大変なことはありますか？

体力的なことできついのはないんですけど、精神的な疲労感はありますね。その解消法はお風呂、温泉ですね。こっち（つがる市に）来てから資料づくりや打ち合わせを行うときは図書館やカフェ行って、その後にお風呂に直行して帰るというルーティーンです。大体週3~4日くらいで行ったりしています。時にはWi-Fiの繋がっている温泉のロビーで仕事をすることもあります。

【筆者】「温泉で仕事ってできるんですね(笑)こっちってたまに温泉で仕事している人いますよね。」

はい！机は誰も利用してないし、広い畳もあるし。
体力づくりでいうと、温泉でマナーを守りながら筋トレやストレッチをしています(笑)
会社員時代は空手に打ち込んでいて、ゴールドジムに通うほど体づくりが好きです。ただコロナになってからガツンと減ったし、年齢とともに仕事の重要度が増してきて、空手の機会もどんどん減ったり、中々筋トレまでできなくなった時期がありました。
体力は逆につがるに来てから落ちたかもしれないです。前はデスクワークだっただけに他で何かやらないと体力がつかなくて、空手をやり始めてすっかりハマりましたね。その時の体力と農家の体力の種類も違っていて、最初の１年目は夏の畑を歩き過ぎで足が痙攣したり、お尻のインナーマッスルが痛くて夜目が覚めることが結構ありました(笑)畑のボコボコの土の上を長靴で動くのがこんなに大変だと実感した2021年夏でした。足は結構変形しましたね(笑)。そうだ！空手の稽古でアキレス腱を切ったのもちょうどこのころで、片足を引きずって農作業していました。来て早々申し訳なくて…。