傳法谷 菜美保さん
2017年に長野県佐久市より農業法人への就職をきっかけに移住。もともと農業に興味があり、現在はメロン農家をしながら森田地区の古民家で食堂経営をしつつ、つがる市出身のご主人と娘ちゃん、ご主人のご両親と暮らしている。
傳法谷 菜美保(31) メロン農家兼食堂経営
Q.移住をしようと思ったきっかけは?
もともと農業に興味があり農業を仕事にしたいと考え探している際に、ご縁があり鰺ヶ沢町の農業法人への就職が決まり青森県へ来ました。
その後そこで出会ったつがる市の方と結婚し、つがる市で夫の両親と一緒に暮らしています。今は家業のメロン農家を手伝いながら食堂を営んでいます。
Q.移住して良かったことは何ですか?
海なし県に住んでいたので、これまで聞いたこともないような美味しい魚が食べられるのはとても嬉しいです。
津軽弁は最初全く理解できませんでしたが、周りの方が気を使って話してくれたのでなんとかなりました。今ではだいぶ慣れて自分でも使えるようになりました。方言が色濃く残っているのはとても魅力的な地域だと思います。
Q.移住して苦労したことは何ですか?
吹雪の中の車の運転と雪片付けには今でも苦労しています。また、友達がいないのは心細かったですが、移住者同士の繋がりなどで少しずつ知り合いが増えました。
収入に関しては、以前働いていた時と比べて減りましたが、その分生活や余暇にお金を使わなくなったのでなんとか暮らしていけます。
Q.それまでの生活と比べ変わったことはありますか?
休日は山へ山菜を採りに行ったり、海や川へ釣りに行ったりするようになりました。畑で野菜も作っているので、自給自足とまではいきませんが食材を買う頻度がめっきり減りました。漬物など保存食の作り方を聞いて自分で作るのも楽しいです。
自営業+アルバイトというスタイルで生活しています。以前は社会人になってからアルバイトというのは想像していませんでしたが、冬の間農業が営めない青森県では普通の暮らし方であることが分かり、今では年間で様々な仕事に携わることができるこの生活スタイルを楽しんでいます。
Q.つがる市ではどのように過ごしたいですか?
元々住んでいらっしゃる方、移住者関係なくここで暮らすことが楽しいと思える人たちと繋がって、自分たちなりの豊かな生活を築いていきたいと思っています。 娘をこども園に通わせていますが、人数が少ないので先生方は子供たち一人一人を丁寧に見て下さいます。保護者の方との距離も近いのでとても安心感があります。こうしたしっかりとしたコミュニティが築けるのは、子供たちが成長していく中でも災害などがあった際も強みになると思うので今後も大事にしていきたいです。
Q.移住を考えている人にアドバイスをお願いします!
ウーバーイーツは使えませんが、Amazonは届けてくれる地域です。コンビニは車で行く所ですが、ご近所さんからお野菜やお魚のおすそ分けがあるかもしれません。なんでもあること、すぐ手に入ること、便利なことが豊かな生活と言えるのか‥‥
「移住」というキーワードをきっかけにこれからの暮らし方を考えてみるのもいいのではないかと思います。ちなみに私はそんな難しいことを何も考えず、「面白そうだから住んでみよう」という軽い気持ちで来てしまいました。それでもなんとか生きていけます。