夏の移住体験ツアーレポート
2024年7月19日から21日の3日間、「つがる市夏の移住体験ツアー」を実施しました。
つがる市は2022年から、移住を考えているの方に向けてつがる市の暮らしを体験してもらうためのツアーを開催しており、今回は第4回目の開催でした。
4名の方々にご参加いただいた、ツアー当日の様子をお届けします。
1日目
集合・ツアー開始
参加者の皆さんをJR新青森駅でお出迎え。新青森駅の新幹線改札口は一か所なので、初めての方でも安心してたどり着けます。事前にオンラインで顔合わせをしているので合流もスムーズでした。
集合後はジャンボタクシーに乗り、JR新青森駅からつがる市に移動します。車内ではつがる市の概要紹介を行いました。
ランチタイム
初日のお昼は、縄文住居展示資料館カルコの建物内にある食事処「華かるこ」で「シャコちゃん縄文弁当」をいただきました。市内にある亀ヶ岡石器時代遺跡から発掘された遮光器土偶(シャコちゃん)型のご飯や、栗、どんぐり、長芋が練りこまれた縄文うどんを楽しめます。
つがる市の紹介、市長との交流
ランチの後は市役所へ移動し、つがる市長との交流。倉光市長より、つがる市の魅力や移住への考え方についてのお話がありました。参加者からの自己紹介と市長の話の後、「つがる市での休日の過ごし方は?」などの話題で盛り上がりました。
認定こども園&小学校見学 / 市内散策
その後、参加者からの希望に応じて、認定こども園と小学校の見学と、市内散策の2グループに分かれての行動となりました。つがる市の移住体験ツアーでは、ツアー前にオンラインの事前面談を行っており、その際に体験したい内容や見学したい施設をあらかじめヒアリングしています。
1グループは市内木造(きづくり)地区にある、育実幼稚園、きづくり保育園、つがる市立向陽小学校を見学。施設の新しさや、教育環境の充実度合いに驚いていました。
もう1グループは縄文住居展示資料館カルコや、2023年6月にグランドオープンした伊藤鉱業アリーナつがる(つがる市総合体育館)を見学。その後、JR木造駅や商店街などのノスタルジックな雰囲気の街中を散策しました。
空き家リノベーション施設見学
2グループ合流後、移住と空き家の利活用事例についてのお話を聞きに、木造地区にあるタノナガノヤドッコへ伺いました。タノナガノヤドッコは2023年9月にオープンした簡易宿泊所で、広い田んぼに囲まれてゆったりとした時間を過ごすことができます。
オーナーの高橋さん自身も移住者で、地域の人のあたたかさや冬の大変さについてなど様々お話をしていただきました。併せて、事務局から生活費や移住の要注意ポイントをまとめた資料も配布しました。
先輩移住者・在住者との交流会
初日の最後は森田地区にある「古民家 風丸」に集合。先輩移住者含め津軽地域に住んでいる方々が集まり、ツアー参加者を囲んでの交流会を開催しました。「なすのじさ巻き(なすの赤じそみそ焼き)」や「すしこ」、「日本海でとれたマグロのカマ」など、食卓にたくさん並んだ津軽の郷土料理をわいわい食べながら、仕事や農業の実態など移住の本音を語る有意義な時間となりました。
ちなみに、古民家風丸のメンバーとつがる市の株式会社sys-coboが中心となって始めた通販サイト「TSUGA-RUNDE」では、つがる市の農作物や特産物を購入できます。交流会の食卓に出た「すしこ」なども掲載されています。
2日目
メロン収穫体験
二日目は「藤農園」でのメロン収穫体験からスタートです。今回は収穫時に表面が黄色くなる「ユウカメロン」(アムさんメロン)を収穫。ユウカメロンは完熟状態で収穫するメロンです。通常メロンは収穫後一週間ほど追熟させますが、こちらはすぐに食べても柔らかいのが特徴とのこと。それゆえに流通が難しいのだそうです。
藤農園の長谷川さんからレクチャーを受け、丁寧に収穫していきます。この日は曇りでしたが終わったときには汗をかくほどの暑さで、参加者は「普段は買って食べるだけだけど、収穫体験をして作業の大変さが分かった」と話していました。
収穫体験後は試食タイム。収穫直後と、数日置いてさらに柔らかく香りが強くなったメロンを食べ比べます。時間を置いたことによる変化に驚きながら、畑の中で甘味の凝縮したメロンの味を楽しみました。
市内の空き家・アパート見学
昼食休憩の後、つがる市農産物直売所、市立図書館の見学を挟み、アパート見学へ。暮らしの上で重要なポイントである住居について、具体的なイメージを持ってもらうために実施しています。今回は柏地区のショッピングモール近くと、少し離れた住宅街にある、二軒のアパートをまわりました。
高山稲荷神社参拝
つがる市といえば!のスポットである高山稲荷神社を参拝しました。禰宜(ねぎ)の工藤さんから神社の由来やご自身の移住話についてお話を伺いました。午前中の曇り空から一転して青空が広がる中、名所である千本鳥居や、アメリカのメーン州バス市との交流のきっかけになった「米国帆船チェスボロー号」展示コーナーを見学しました。
出来島海岸
二日目最後は日本海を一望できる出来島海岸へ向かいました。当初の予定ではキス釣りをする予定でしたが、あまりの強風により断念。つがる市民には釣り好きが多く、普段から休日や仕事終わりに釣りを楽しんでいます。
釣りはできませんでしたが、日本海の風を感じながら海に足を浸して、夏のオーシャンビューをゆっくり楽しむことができました。
3日目
個別相談会
最終日は参加者と個別に相談会を行い、移住に対しての気持ちやお悩みのヒアリングをしました。具体的な補助制度についてもこちらでお一人ずつに紹介しました。相談会をもって、ツアーの全日程は終了です。おつかれさまでした!
最後に
以上、2024夏の移住体験ツアーの様子をお届けしました。色々な出会いや体験を通して、つがる市の夏の暮らしを実感していただくことができました。
ツアー後の参加者からのアンケートでは「個人の観光で来るだけではできない体験ばかりでした」「ツアーを終えてつがる市が更に好きになりました」など、充実したツアーだったという感想をいただきました。皆さん、ご参加ありがとうございました!
つがる市移住体験ツアーは2024年度の冬も開催予定です。つがる市での暮らしを考えている、興味のある方は、是非ともツアー参加をご検討ください。また、ツアー以外にもつがる市への移住相談は随時受け付けています。つがる市の移住や暮らしに関する情報は以下サイトにて発信していますので、こちらも是非ご覧ください。
つがる市移住体験ツアー(2024年夏)のレポートでした。
[文・構成:鎌田祥史(湯けむり津軽)、宮田真梨子(つがる市地域おこし協力隊)]