長谷川 拓司さん(アグリビーツ/藤農園)

Uターン、二拠点移住者

長谷川 拓司 さん

つがる市出身
大学卒業後住宅メーカーに就職。東北と東京を中心に設計業務を約30年間勤務。
2021年に脱サラし、アグリビーツ合同会社を設立。
現在はつがる市で藤農園の2代目として両親とメロン、スイカ、シャインマスカットを育てる傍ら、農業の6次産業化に取り組んでおり、つがる市、東京の2拠点で暮らしている。

「100年人生」を考えて

Q.ホームページを拝見して、「アグリビーツ」「藤農園」と書いてあったのですが、それぞれどんなことをやっているのですか?

「藤農園」は両親が育てた農産物の販売ツールとしてもともと持っていた屋号なんです。私が戻ってきて「さあどうしよう」というときに、私はもともと「自分で何かをしたい。何ができるのか。つがる市のこの環境とか、農作物で何かをやり遂げたい」っていう思いがあって、既存の農作物だけで後を継いでそれをつくるだけっていうのは、作業でしかなく納得がいかない、面白くないというか。農業は、ものづくり、1次産業としてだけじゃなくて、6次産業、7次産業、そっちのほうにステップアップしていかないとと思っています。

一年間農業を経験して、いろんな課題が見えてきて、販売、物流、交渉、信用、助成など多方面において会社として動くことが有効な手段の一つという事がわかりました。それでアグリビーツ合同会社を立ち上げ動き出しました。藤農園は農家さんをそのままイメージできるので屋号として使っています。
こういうことをやりたいっていうのが沢山あって。1年目の後半くらいからつがる市の商工労政課や農林水産課、観光・ブランド戦略課などとにかく情報を集めに行ったんです。その中で、助成金もしくは補助金で有効的に利用できるものがないかだったり、ブランド戦略としてできることがないかっていうことで動いていました。つがる市商工労政課のUIJターン起業支援事業は、その一つで持ち出しを最小限にして「アグリビーツ」を立ち上げたんです。

Q.前の会社で働いていた時は「いつか継ぐんだろうな」と思っていたんですか?

そうですね、入社した当時は10年くらいで辞めるかな、と思っていて、笑い話で友だちともそんな話もしていました。それは「農業をやりたい」という気持ちではなくて、どんな職種でもそうだと思うんですが、会社という大きな組織にいると沢山のやり甲斐や、喜び、辛さなど沢山あるんですけど、経験していくごとにこれでいいのかって思ったりもします。その中で跡を継ぐというのは人生の選択の一つとして考えていたのかもしれません。
設計の仕事を長い間やっている中で、各地で沢山の人に出会い経験し、結果30年働いて次のステップに進めたのは周りの理解と応援があったからで、自分の人生設計の第2クオーターに入った感じですね。

「100年人生」という言葉が私の大きなキーワードになっています。50歳のとき、今後100歳まで生きたとして、頭の片隅にあった「家業を継ぐ」「農業をやる」ことによって、何が貢献できるだろうと、辞める5年位前から考えていましたね。

【筆者】「長谷川さんのスイカやシャインマスカットがつがる市のふるさと納税返礼品に選ばれていたので、2021年よりもっと前から事業を始めているのかと思っていました。」

戻ってきてすぐに取り組んだのがふるさと納税返礼品です。前の会社で一番モットーにしていたのが「スピードは最大の武器」という言葉です。物事を始めるときに最大の自分の強みってスピードじゃないかって。いつまでになにをどうするっていう目標設定をして、形にしていく。順を追ってやっていく段階では悩むことはいっぱいあるけど、常に考えスピードを意識しながら進めることにしています。

ふるさと納税返礼品は、会社勤めしていたときに毎年申し込んでいて、食べ物が魅力的だなと分かっていました。その中でもお肉、フルーツ、お酒が好きな人は寄付金額を「高い」と思うよりも地方の「美味しい」に興味があって、返礼品を受け取る代わりに寄付していると思っていました。その中で、つがる市のふるさと納税返礼品は他のところと比べると種類が少なかったです。戻ってきたらすぐに取り組んでみたいと思い、早々に書類をもらって提出しました。

会社員の時、「こういうことをしていると、後でこういうことになる」というストーリーがあって、「そこに対してどういうアプローチするか」を考えます。アプローチ方法が決まればスピードを持ってスタートすればいいと思っています。

つがるフルーツの魅力発信 パティスリーと面白い取り組みを

Q.事業を始めてから力を入れていた取り組みはありますか?

2021年度、青森県主催の「若手農業トップランナー塾」のチャレンジコースに参加し2022年度はレベルアップコースに参加して、商品開発や経営企画に関することのレクチャーを受けています。

2021年度は販路拡大として、ふるさと納税のほか、パティスリーアンジェリック(県内有名店)へ当園のシャインマスカット採用プレゼンを行い、採用していただきました。社長さんはユウカメロンも今年やりたいとのことだったのですが、生産が間に合わなくて。ユウカメロンはすぐ熟んじゃうのでタイミングがすごい難しいんですよね。ケーキ屋さんの○月○日のイベントで出したいと希望がある中、そこにピントを合わせるのが非常に難しい。来年は収穫日から逆算してイベントに合わせられたらいいなと思っています。
農作物を一般の方や美食家の方に提供するのは、そのものも もちろんいいですが、より一層引き立たせてもらうためにコラボすることも、魅力発信方法の一つとして取り組んでいます。

2021年にはさらに「あおもりマルシェ」への出店や「アグリフードEXPO」での取引、「加工品の開発、提案」などに取り組んだとのことです。

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